はじめに

AnthropicのチャットAIであるClaudeは、日本ではややマイナーだろう。 一般的に一番知名度が高いのがOpen AIのChatGPTで、そのあとはGoogleのGeminiや、MicrosoftのCopilot(ただし現状、Copliotの中身は基本的にChatGPTベースのはずだ)、それからClaudeが入って、MetaのLlamaやMistralのMixtralやアリババのQwenや正式な会社名が長いDeepSeekのDeepSeekなどが入ってくるだろうか。直近だとxAIのGrokか。

Anthropicという企業について

ClaudeのAnthropic自体はOpen AIの元メンバーが設立した企業であって、AmazonやGoogleから出資を受けている企業なので、本来知名度が低いわけではないのだが……触って見ればわかる話だが、UIとかの日本語のサポートがやや弱い。

言語モデル(LLM。Large Language Model)の日本語理解度は非常に高いと思うのだが、UI周りはまだ英語中心のままだ。

Claudeの機能的な制約

それから、利便性的な周辺の機能面もやや弱い。

  • 音声入力はできるものの、回答はテキストでしか返してくれず、音声で対話することはできない。(ChatGPTやGeminiは非常に流暢にこれができるし、CopilotはChatGPTの前のモデルのような音声だが会話はできる)
  • 標準のアプリではプロジェクト機能とGithubやGoogle Driveとの連携はあるものの、ChatGPTのようにmacOS版はVS CodeやTerminalやメモと連携して中身を参照して回答することができます、という機能もない。
  • ChatGPTやCopilotがDALL-Eを利用して生成する画像生成の機能もない。
  • GeminiがやるようにGoogleのサービスとかなり統合してるとか、そういうこともない。
  • なんなら「Apple IDでサインイン機能」ですらないような状態である(iPhone版はできたかも)。

つまり、極めてシンプルに、AIとチャットできます、というアプリでしかないのだ。

Claude 3.7 Sonnetの実力

だが、それでいいと思えるぐらいにClaude 3.7 Sonnetは頭がいい。コーディングに関する能力が高く、ちょっとしたものはReactを使って動く形でモックアップやプロトタイプを返してくれるし、日本語についてもかなりセンスがある。

個人的な感覚にすぎないが、ChatGPT 4oまでは小説の散文を正しく理解できていないのでは? と思うことがあるのだが、Claudeは「こいつ……分かってるな?」となることがある。まあこの辺はプロンプトエンジニアリングで話が変わってくるところなので、聞く側が何を聞いていいかあまりわからない場合は、という条件付きの話だが。

最近、Claude 3.7 Sonnetが出たとき、インフォグラフィックを作成するだの、プログラミングをさせるだのでXが賑わっていたが、実際かなり有能である。あまりに有能すぎて利用者が増えたためか、なんか切断とかのエラーが出やすくなったなと感じることがある……これは関係ないかもしれない。

今後の展望

今年の1月ぐらいに音声対話の機能を数ヶ月以内にリリースしたいと言っていたらしいので、期待は持てそうではある。

まとめ:性能の高さが最大の魅力

「LLMとして性能・回答精度が高い」のが魅力なので、何がいいかを文章で伝えるのが結構厄介だ。ChatGPTにタスク機能だとか動画・画像生成とか音声対話とかアプリ連携のわかりやすい機能がどんどん追加される理由もこれなんだろうなと思う。機能を増やすほうがわかりやすいのだ。頭をよくするよりも。

Claude 3.7 Sonnetは無料プランでも触ってみることは十分できるので(拡張思考モードが使えないとか、リミットがかかるまでが早いとかの制限がある)、$20/月のClaude Proをいきなり契約しなくても、試してみるといいだろう。

ある程度使うときっと契約したくなるはずだ。