はじめに
フィードリーダーといえば、かつてはGoogle Readerを筆頭に多くのユーザーが活用していました。しかし、Google Readerの終了後、FeedlyやInoreaderといったクラウドベースのサービスが主流となりました。そんな中、ReederはmacOS/iOS向けにローカルで動作するフィードリーダーとして、長年にわたり愛されてきました。
しかし最近、以前のバージョンがReeder Classicと名前が変わり、、新たに大きく設計を刷新したアプリとしてReederがリリースされることになりました。本記事では、この新しいReederの魅力について紹介します。
Reederの特長
1. ローカルで動作するフィードリーダー
多くのRSSリーダーがクラウドベースになっている中、Reederはローカルで動作します。ケースバイケースではありますが、体感的には記事間の移動などの動作が軽快でレスポンスがいいと感じます。
また、iOSとmacOS間でどこまでスクロールしたかを同期してくれるため、デバイスをまたいで快適に記事を読むことができます。(iCloudは若干同期が遅いので……という問題はありますが)
2. RSSだけでなく、BlueskyやMastodon、Reddit、Podcastも
Reederは単なるフィードリーダーではなく、Bluesky、Mastodon、Reddit、Podcastの閲覧(Podcastは聴く、ですが)にも対応しています。
筆者自身、Mastodonは別のクライアントアプリで利用していますが、利用頻度の低いBlueskyをReederでついでに確認できるのは便利です。また、RSSフィードを読みながらPodcastを聴く(Picture in Picure……ではないのですが、そういう感じのミニプレーヤーで再生する機能があります)という使い方もできるため、情報収集の効率が向上します。
3. シンプルでクリーンなUI
ReederのUIはシンプルでクリーンです。記事を読む際に余計な要素が表示されず、リーダーモードもそこそこ多くのサイトで効果的に機能します。
直感的に操作できるため、新規ユーザーでも迷うことは少ないでしょう。
4. 月額150円(年額1500円)
Reederは有料アプリですが、月額150円または年額1500円という価格設定になっています。
この価格は絶妙で、サイトの見方が変わる便利さに払う金額として、高く感じない程度のものです。Feedlyなんかはやっぱちょっと値段がね……となりますよね。特に、RSSリーダーだけでなく他のコンテンツ閲覧もできる点を考えると、コストパフォーマンスは高いと言えます。
Reederをおすすめしたい人
- かつてReeder Classicを使っていた人
- FeedlyやInoreaderを使っている人で、もう少し安価なソリューションを求めている人
- RSSリーダー以外の用途(Bluesky、Mastodon、Reddit、Podcast)にも関心がある人
改善してほしい点
日本語ローカライズの対応
- 現時点ではUIが英語のみなので、慣れるまでは設定画面などが少し分かりにくいかもしれません。個人的には気になりませんが、気になる人はいるでしょう。
Apple Intelligenceへの対応
- 将来的にAppleがローカルAI機能をAPIとして提供するなら、Reederで記事の要約などをできるようになって便利そうです。できるかな?
まとめ
Reederは、かつてのReeder Classicから進化し、RSSリーダーにとどまらない多機能なアプリになりました。
ローカルで動作し、iOS/macOS間の同期機能を備え、シンプルなUIを持つこのアプリは、フィードリーダーを探している人にとって最適な選択肢の一つです。
RSSリーダーの魅力を再発見したい方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?