SetAppの収録アプリ「Antinote」の紹介(メモアプリ)

Antinoteは、SetAppプラットフォームで提供されている優れたノート・メモアプリです。多くのノートアプリが市場に出回っている中、Antinoteは「ちょっとしたメモ」にフォーカスしたシンプルでわかりやすいUIと、タイマーや計算などの「メモに任せたい雑用」ができてしまう気が利く機能性を兼ね備えた、なかなかユニークなアプリに仕上がっています。 今回は、このアプリの注目すべき特徴について詳しく紹介します。 シンプルで直感的なインターフェース Antinoteは、そのシンプルで直感的なインターフェースが特徴です。左右のスワイプで前後のノートに切り替えることができます。(ショートカットキーもありますし、後述のRaycast連携を使ってRaycastから操作することもできます) 対応環境 macOS 14+のみです。他の環境には対応していません。 メモ機能(+α) Antinoteでは、通常のメモ機能に加えて、メモ内での簡単な電卓相当の計算・単位変換機能があります。さらには、なんと変数機能や、平均・合計の算出機能があるので、少し複雑な計算も可能です。 また、ToDo式のタスクリスクも作成することができ、完了時は四角のチェックボックスをクリックするか、末尾に「/x」と書くだけです。 加えてタイマー機能もあったりします。文中でtimer 3などと書いて改行することによって3分のタイマーを開始できますし、ポモドーロタイマー機能もあります。視覚的な表示がされることは確認しましたが、音とOS通知がどうなっているかはまだ確認していません。 クラウドとの連携 これはないです。ローカルにメモが保存されます。 テキスト形式なのでApple NotesやObsidianやBearのようなアプリを使用して連携してもいい、という感じですね。割り切った作りだと思います。 Raycast連携 RaycastやAlfredと連携する機能があり、Raycastから新規ノートを作成したり、既存のノートを検索したりできます。(Raycast Notesと結構競合していますね、Raycast Notesにこれにある計算機能とかタイマー機能がつけばいいのに) まとめ Antinoteは、ちょっとしたメモを書くことにフォーカスした設計思想により、逆に、あらゆるユーザーにおすすめできるノート・メモアプリになっています。 永続的にノートやメモを保管するのに使っているアプリがあるなら、そのお供にするのがいいでしょうし、それほどの高機能が必要ない場合はこちらで十分なケースが多いでしょう。 通常利用は無料、$5でフル機能の永続アンロックというお手軽な価格設定になっている他、SetAppを通じてサブスクリプションでも入手できるため、コスト面でも非常に優秀です。 個人的にはRaycast Notesと役割が被っているので、そこが少し難しいなと思いましたが、Raycast Proにしていない人(Raycast Notesの上限がある人)にはいいのではないでしょうか。

2025-05-08 21:01 · 折口詠人

talesにて『麻雀で青春を棒に振った俺が異世界戦術家に転生しました』の完全版を公開しました

先日まで先行公開していた『麻雀で青春を棒に振った俺が異世界戦術家に転生しました』を、完全版に改めて、talesにて公開開始しました。 異世界戦記ものを書きたいなあと思ってて、フックのところに麻雀を取り入れました。異世界には麻雀そのものがないため、現状、作中ではあんまり麻雀っぽいところが出てこないのがちょっと残念なのですが……。 ちなみに、talesはnoteの会社が新しく開始した物語投稿サイトです。 以下から読めますのでお楽しみいただければ幸いです。なお、更新は毎日21:50となっております。 https://tales.note.com/o_eight

2025-04-23 15:06 · 折口詠人

iOS 18.4で、コントロールセンターにアンビエントサウンドが追加されたらしい

少し前のiOSから、アクセシビリティ機能の一部に、バックグラウンドサウンドとして波の音や雨の音を流す機能が追加されていたのですが、iOS 18.4ではさらにアンビエントサウンドが追加されました。 具体的には、以下のようにスリープ、チル、フォーカス(仕事効率化)、ウェルビーイングが追加されています。ボタンを押すだけでそれっぽい音楽が流れます。(もしかするとApple Musicを契約してないとダメとかあるのかな?) それぞれ専用のボタンになっていて、切り替えやすいのはいいのではないでしょうか。 これよりも前にiOSに追加された自然音を流してくれる「バックグラウンドサウンド」と合わせて、いわゆるフォーカス・リラックス系のBGMアプリの基礎的な部分はOS機能だけで代替できるようになってきているのかな、と思います。 この手の曲、Apple Musicで探せばあるものの、探すのが面倒という問題がありますので、こういう形でワンボタンになっているのはいいですね。 私は前までEndelを契約していたのですが、正直あんまり使わないので、AIに払う費用を捻出するためにサブスクリプションを解約しようとしていました。 そんな私には地味に嬉しい機能になると思います。

2025-04-17 21:28 · 折口詠人

ブラウザのスタートページに地味に欲しかった機能が全部ある、Boujourr

Bonjourr、Momentum Bonjourrという機能拡張がある。ブラウザのスタートページや新規ページを拡張する機能だ。ミニマリズム的なデザインで、すっきりしている。 似た機能拡張としてはMomentumが有名だろう。 ただし、Momentumはフリーミアムモデルなので、優れた機能を使うためには月額約5ドルが必要だ(年契約で月3.33ドルになる)。 これで、もたらされる機能にはAIチャット、癒されるBGM、複数のタスクリスト……などなど20ぐらいの機能があるらしいが、スタートページで色々なものを管理したいと思わないのであれば、ちょっと過剰だと思う。 Bonjourrは無料 それと比較すると、Bonjourrは全ての機能が無料提供されている。 自分の場合、スタートページに求める機能は、時刻や天気の表示、ブックマーク、検索、多少のメモ……ぐらいだ。だから、Bonjourrぐらいがちょうどいい。 無料だとつけにくい設定の同期機能(同一ブラウザ内ならいいが、プラットフォーム違いのブラウザなどとの同期はサーバーが必要になりがちなので難しい)についても、Gistかその類似サービスを使うことで可能になる、という仕組みだ。 なお、Gistは普通の人にはちょっと難しいかもしれないが、単純な設定ファイルのエクスポート・インポートもサポートしている。 Bonjourrならではの魅力は、検索バーのカスタマイズ 設定の柔軟性が高い。無料プランしかないアプリにしては、項目のオンオフだったり、文字サイズ・フォントの変更などがかなり細かく設定できるのは嬉しい。いらない機能が出ているので気が散る、ということが少なくなるだろう。 そして、一番大きいのは……。 検索エンジンを自分でカスタムできる。 これにつきる。 Momentum(Safari版)は検索エンジンは選択式になっていて、Google, Bing, DuckDuckGo, Ecosiaと、まあ十分ではあるのだが、Kagiが設定できない。 それに対して、Bonjourrは自分で検索クエリパラメーターの部分をカスタムできるので、検索バーをKagiにすることができるし、なんならRedditとかAmazonにしてしまうことも可能だ。 まあスタートページから検索することはそんなにないのでは、という話はあるかもしれないが、とりあえず使える検索ボックスがそこにあれば使うし、先ほど述べたようにあえてReddit用なんかにしてしまうのも手だろう。 ブックマークも嬉しい作りになっている また、ブックマーク機能はブラウザとは統合されていない別立ての方式だ。 個人的にはこれは結構重要で、スタートページからアクセスしたい厳選された項目はブックマークとは違う、と常日頃思っていて、ブラウザの標準機能だとなんかあんまり上手く機能しないんだよな、と思っていたので、それが解消されるのは嬉しい。 グルーピングができて、一行で表示される個数を調整できるので、OrionとかZen BrowserとかArcのようなタブのピン留め(Essentialsと呼ぶ場合も)でありがちな、よく使うやつがそこそこの数あるから全部登録して無駄にメモリを食ってしまいがち……という状況も防げるだろう。 まあここはブラウザのメモリ管理を信用したほうがいいのかもしれないが。 より詳しい詳細は…… 公式の以下を参照してほしい。Bonjourr、いいですよ。 https://bonjourr.fr/docs/overview/

2025-04-14 23:11 · 折口詠人

Raycastを使い始めた - AlfredとかQuicksilverとか懐かしい

Raycastsの概要 RaycastはmacOS向けのランチャーアプリで、キーボードショートカットから素早くアプリ起動ができるだけでなく、ファイル検索・カレンダー管理・Todoリスト管理・翻訳・検索ができるアプリ。 特に拡張機能という方式をとることで、本体にない機能が大量に追加可能なのがいいところ。nodeベースで開発しなければならないが、その分、何でもできる気がする。 Alfredにも同じような機能として、Alfred Workflowsがあるけれど、こっちはモジュラー方式(子供向けのプログラミング言語のScratchとか、macOSのショートカットとかAutomatorみたいな方法で作るらしい)なので、ノンコーディング環境なのはいいけれども、「がっつり機能を作る」という感じはない。 使い始めるまでの背景 QuicksilverやAlfredは使っていたのだが、AppleがSpotlightを出してきて、アプリ起動やちょっとした電卓としては使えるようにしてきたので、なるべく環境カスタマイズをしない環境作りにしようということで止めてしまっていた。 また、マシン性能の問題もあって、色々と追加する気にならなくなっていた。 それで、多分AI機能があるとかその辺がきっかけだったと思ったが、アプリの存在を知って興味をもったので試してみた。 何がよかったか 拡張可能性が高いこと、現代のハードウェアなら十分軽快に動くこと、AI機能が使えること……まずはこの辺がよかった。 また、多数使っているアプリの類いを一つに統合できたのは大きい。多数アプリを使うようになったのはSetAppに切り替えて試し始めたばかりだったのもあるが。 Clipboardを管理するアプリ、URLのリンクから起動するブラウザを変えるアプリ、LoFi音楽を再生するアプリ、付箋的なメモ用のアプリ……などとなっていたのが、ある程度の割り切り込みではあるが、統合できるようになった。 また、Micro.blogへのPost用にアプリを常に立ち上げていたのだが、日ごろは短文投稿の部分しか使っていないから、アプリ一個は過剰だなあと思っていたのを、拡張機能を作ることで、Raycastから投稿できるようになった。 細かいところ スニペットや、QuickLink、AIコマンドあたりの、良く使うテキストで何かする、良く使うリンクにテキスト渡してなんかする、AIにちょっとした定型的な作業をさせる、のような処理については、Raycastの画面内でちょっと作業するだけで自作のものが追加できる。 スクリプトをコマンド化することもできるので、ちょっとアレ作るか……ぐらいの気持ちで作れるのはいいと思う。 どこから入手できるか 以下にアフィリエイトリンクを示す。なお、基本プランは無料なので、有料プランに加入してくれたら私に報酬が入ることになる……はず。 Raycast https://raycast.com/?via=oeight この有料プランはRaycast Proという名称で、月10ドル(年契約での割引では8ドルになる)で、AI機能、設定の同期機能、クリップボードの履歴無制限、ウィンドウの管理機能のより高度なオプション、ノート無制限などが使える。 制限が元々緩めなので、無理に有料にするほどでは……というところだが、AI機能はまあまあよくて、GPT-4o miniとかClaude 3.5 HaikuとかGemini 2.0 Flashとかとチャットをしたり、コマンドの一部として活用できる感じになる(APIまである)のは面白い。 さらにAdvanced AIオプションということで、月10ドル(これまた年契約で8ドルになる割引あり)追加で払うことでGPT-4oやClaude 3.7 SonnetやGemini 2.5 Proとかが使えるようになる。 LLMをある程度触っている人なら分かるが、この辺から大分頭のよさが違ってくる(GPT-4oは早く4.1になって欲しい気もするが……)。 なので一見、AIの上位プランはコストパフォーマンスがよさそうに見えるが、当然ではあるが価格に見合った呼び出し数の制限があるため、以下の資料はチェックしてから契約したほうがいい。(そんなには厳しくない感じですが) Raycast Manual / AI https://manual.raycast.com/ai まとめ 独自性という意味で、Raycast紹介のメインになるAI機能について書きたかったのだが……思ったより長くなったのでこれぐらいで。 端的に言うと「無料で結構使えるランチャー」で、Alfredの競合としても、この辺のツールを使ったことない人にもちょっと試してみて欲しいツールでしたね。ランチャーというには色々できるからコマンドセンター? とでも呼べばいいのだろうか。なんて呼べばいいんだろう。 Windows版は現在開発中らしいです。

2025-04-12 19:42 · 折口詠人